コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ ツーリング2019春2019. 3.29

3月17日(日)、3月21日(木)祭日、3月24日(日)はそれぞれ仲間とバイクツーリング。
我がCBR250Rは快調そのもの。
リッターバイクをモノともせずキッチリと追尾していく。
勿論、高回転と低速ギアで軽々と吹き上がり停車中のアイドリングでは「シュルシュル」というごくごく控えめなエンジン音で乗り手の「鞭入れ」を大人しく待っている。
それでもいったん加速し出すと排気量250ccとは言えその単気筒の心臓は鼓動を一気に高め振動数・回転数も6000〜10000回転の間を行ったり来たりしても息切れひとつしない強心臓だ。
ヴィーンという周波数の高い音を周囲に放ちながら大型バイクを健気にも追って行く高性能の中型バイク可愛くない筈がない。
軽い「取りまわし」のお陰か休憩中も早く乗りたくてウズウズしている。
その上殆ど全く疲れない。
楽しさだけが際立っていて毎日ソレに乗りたいと渇望している自分の心を感じる。

3月17日は朝から曇天ながら降雨の気配はない。
3月中旬とは言え肌寒さは冬並み。
冬装束のまま出発したのは午前9:00。
一路鹿児島市の北側の丘陵に在する「吉野公園」へ国道10号線を南下する。
鹿児島県を東西に分ける内海・錦江湾の沿岸道路は桜島を一望できる絶景の路線。
それでも日曜日の行楽客の為か自家用車が子供を乗せてノロノロと走っている。
鹿児島市内に入るトンネルがその道の最終関門。
それを通過した後すぐにUターン。
30年前に住宅地の一角に新造された広大な公園に辿り着いた。
正午の駐車場は既に満杯で、公園の入り口から中央に抜ける広場にはフリーマーケットの不揃いのテントが隙間なく連なっていた。
各家庭の古着やら不用品らしき衣類や古道具がそれぞれの展示方法で並べられているが、ザっと見まわしても掘り出し物はなさそうだ。
近くにレストランは無くホットドッグ屋・タコ焼き屋・唐揚げ屋の屋台から食べ物を買って昼食代わりに仲間達がそれぞれにかぶりついている。
それらの仲間をヨソに持参した玄米のおにぎりを3ケ平らげて野菜ジュースを2本飲んだ。

帰路も晴天で、コンビニやガソリンスタンドに寄りながら帰着したのが午後5時。
まだ太陽は山際にあり、春の明るい光が少しも蔭っていない。
それでも入浴し、打ち上げに向かう時には青色の空気が街を美しく染めあげていた。
走路を撮った動画を皆で鑑賞しながら歓談し店を後にしたのが午後9時半。

3月21日(木)は春分の日。
天気予報で午前中は雨。
午後に「雨が上がれば走ろうと」走り屋6台が午後1時にいつものビデオ屋の駐車場に集まった。
めざすは霧島山のアートの森美術館。
登って行くとガスが巻いて「霧」だ。
さすが霧島の呼称に恥じない風雅なたたずまいでモダンなRC造りの田舎にしては豪勢な構えの立派な美術館が現れた。

若者とかカップルが入館していたが料金300円に恐れをなして中に入るのを断念した。
館外に展示してあるカラフルなオブジェにガッカリしたというのが仲間たちの本音であるらしい。
美しくなくモダンでもなく「子供の粘土細工」程度の芸術品を観て300円を払って入館するほど暇でも奇特でもない。
そこを早々にパスして件の美術館のある台地登り口に在したライダーズカフェ「55」に立ち寄ってコーヒーとピザを1切れずつ味わって霧島温泉街を抜けえびの高原に登り交通止めと入山禁止の立て札の為に酷く閑散として寂れ果てたかつての観光名所でヨタ話をして曲がりくねった降山路を一気に下ってえびの市から人吉方面に抜ける登山口のソバ屋の駐車場で缶コーヒーを飲みながら談笑し一気に人吉市への山越え道を駆け上がった。
打ち上げなし。
3月24日はバイク屋さん主催の恒例の集団ツーリング。
大型・中型・小型・タンデム(二人乗り)と混成チームでいつもの集合場所を午前9時に出発。
都城市の桜の見れる公園をめざした。
残念ながら桜の花はどこも3分咲き。
それでもそれぞれの公園で駐車場は満車状態。
中には駐車料金でまたもや300円。
それもただの未整地の野っ原だ。
黄色の蛍光タスキをまとった警備の人が棒を持ってクルマを捌いている。
それらを尻目にその公園もパス。
滝の見れる母智丘公園へ向かった。
滝と甌穴群で有名らしい。
そこは狭いながらも無料の駐車場で、土産物品の店が一軒建っていて親切そうな円背で小柄なお爺さんが訛の強い方言でにこやかに話しかけてくれる。

春ののどかで柔らかい光の中を若いカップル、子供、高齢者などがそれぞれに公園を散策している。
素晴らしく平和な光景だ。

帰路はいつものようにえびの市の山越え前の休憩。
高速道路の開通によって急にさびれてしまったかつてのうどんの繁盛店。
和式の巨大な本物の水車が久々に動いている。

それらを眺めながら陽の落ちて薄ら寒く湿っぽい廃屋のテラスのような場所で缶コーヒーを飲みながらバイク談義にふけり夕闇の山坂道・・・回転しながら急峻な山を登る・・・考えてみればオソロシイ道路を一台ずつ出発した。
南方集団ツーリングのいつものようなラストステージだ。
帰路は何故かひどく近くに感じる。
不思議だ。
250ccでも充分ツーリングに「間に合う」ことを確認した。
ただし大型のリッターバイクだけのツーリングでは無理かもしれないとは思える。
これも想定通りの結果だ。

ありがとうございました
M田朋玖



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