コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

[戻る]
■ CBR250R2019. 3.16

平成31年の2月14日。
バレンタインデーの日曜日にホンダCBR250Rという中型バイクを普段は滅多にしない「衝動買い」をしてしまった。

レンタルバイク・・・それは400ccの中型ホンダCBR400とカワサキNinja400の乗り比べでCBRの方がはるかに楽しいということに気づいてしまって近所のバイク屋さんに行ったら何と250ccのそれが店先にさり気なく置いてあるではないか。
めぐり逢ってしまった。

その黒色とシルバーの極めて地味なイデタチは少しも心惹かれるモノではなかったが、試乗してみるととても良いフィーリングだ。
すぐに売るかも知れないと即金で購入したその小粒のバイクは意外な強者(ツワモノ)で、ネットの情報では高速道路もロングツーリングも難なくこなすらしい。
これはネットの試乗レビューで実際に180cm80kgの大柄の男性のソレで、体格的にほぼ筆者と同じ。
身長で2cm、体重で15kg劣る程度。
その試乗レポートでは風に弱い以外に何の不満も無いとのこと。
特に大型のリッターバイクを羨ましがる風でもない・・・それであらためて高速道路に挑戦してみたら、これが何とも愉快な体験であった。
エンジンの回転数が6速で6000~7000回転と極めてスムーズかつ小気味良い。
「音」も軽快でいかにもバイクらしく実に好もしい。
走っていると爽快愉快。
文句なしに楽しい、退屈しない、疲れないなど殆んど全く不満が無い。
勿論大型バイクのように強烈な加速、ゆったり感、追い越しの簡単さ、スピードといずれも劣っているがそんなことが全く気にならない絶妙な楽しさだ。
これこそバイク。

これは傑作バイクかも知れない。
筆者が30数年間に買い求めた数10台の中でもトップの楽しさだ。
後はグリップヒーターとパニアケースでもついていれば完璧な二輪車と言える。
それがあったら迷うことなくETCを装着して全国ツーリングに出かけたくなるほどのレベルの愉快さであった。
今年一番の「買い物」かも知れない。

それで毎日晴天の日は夜な夜なその新しく出来た楽しいトモダチと出かけている。
3月8日は高速道路に初挑戦。
紙のチケットをタンクバッグに差し込んで人吉インター入口ゲートを何のためらいもなくすり抜けた。

夕暮れの薄闇。
青々と染まった春の粗薄な空気を切り裂いて小ぶりのバイクが小気味よく軽々とした唸り声を上げて突き抜ける。
これまた小ぶりのカウルの為に風をかなり受ける。
それでもバイクの心地良さ・・・それは乗りやすい、軽い音、軽い取り回し、意外に伸びやかなエンジン・・・それらが入り混じった大人の遊び道具としてのスペックを極めて高い完成度でマッチさせたオートバイとしてのオールラウンドプレイヤーとさえ感じさせる。
その上少しも疲れない。
どこまでも走って行ける感覚だ。
所謂1000cc以上のビッグバイクよりも旅行に適しているのではないかと感じさせるほどの乗り味の良さだ。

20年近くビッグバイクで「苦しんだ」年月を返して欲しいとさえ思う。
オートバイは小型・中型がベストで本道なのではないか。
それはバランスのとれた良いバイクなら。
無いのは高級感、豪華さ、ハッタリだけだ。
ハッキリ言って見栄えは少しも良くない。
実にショボいものである。
ただしよく見ると物凄く洗練されたバランス美を創出しているが、それほどの見栄えを備えていない。

いつまでこの蜜月が続くか分からないが、排気量250cc未満なので車検も要らず車体そのものも安価なのでとても気楽だ。

これ程軽々としているとまさに大人のオモチャなので大型バイクの自動車感覚が今となってはイヤラシク感じる。
その上このペランペラン感がたまらない。
元々ゴージャスなオートバイなど少しも求めていなかったことが分かる。
Ninja14Rに一時的に惚れ込んだのもその走りの「軽さ」であって速さではなかった・・・ことを思い出す。
そのハネムーンは1年もつづかなかったが何とかかんとか自分を胡麻化しながら「大型」に乗りつづけたもののもうここらで降りよう。
バイクそのものを。
さらにいっそう多くなっていた矢先、少なくとも1000cc以上のリッターバイクからは降りてしまおうかなと考えていた時期の250ccへの巡り逢い。

それで4月11日に納車される予定のカワサキH2SXSE1000ccスーパーチャージャー(245万円)をどうするかという悩みが生じてしまった。
ハッキリ言ってそれほど欲しくない。
これは右から左に売却するしかないだろう。
多少損になっても。
キャンセルとか言っても小さなバイク屋さんだと金銭的に対応できないそうだ。
それでローンか現金化は決めていないがとりあえず納車してもらって後は考えることにした。

とにかく最近とみに(昔からかも知れないが・・・)ゴージャスとか高級とか豪華とかが苦手で何でもかんでも安手の物品を好むようになった。
中身が元々「安手」なのかも知れない。
安くてペランペランで軽い物・・・これらに心惹かれている。
お金のかかる事柄は面倒臭いし管理するのに神経を使うのも疲れるし嫌だ。
重苦しさ、暗さ、面倒臭さ、これらが三重苦として自分に迫ってくるのについて恐れを感じてしまう。
バイクがこれほど楽しい遊びとは。
あらためてホンダCBR250Rが気づかせてくれた。
自分のバイク寿命が10年は伸びた気がする。
バイク乗りの「苦行」の分を綺麗さっぱりと拭い去ってくれた感がある。
ありがたいことだ。
新しいバイクライフを拓いてくれた・・・。
そんな予感を胸に抱かせる愉快で楽しい軽い友人の登場に春の陽気が重なって心躍らせられる。
嬉しい。

ありがとうございました
M田朋玖



濱田.comへ戻る浜田醫院(浜田医院)コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせいよくある質問