コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 中国2018.12.10

貿易摩擦はかつて日米の間にあった。
日本製の自動車が安価で性能も良く、米国で売れまくった結果である。
当時のテレビ報道で主な米国の自動車産業の中心地であったデトロイトでは日本車をひっくり返したり燃やしたりするデモがあった。

これは良好な日米関係がベースにあった為か日本側の数々の譲歩を引き出して米国側がなし崩し的に引き下がったという経緯があったようである。
結果的に米国の自動車産業はしみじみと凋落して、性能もデザインも燃費も丈夫さも全てにおいて日本車はおろかドイツ車を中心としたヨーロッパ車にもそれが届かず、国内だけで売れてその命脈を保っているに過ぎない。
アメ車と聞いて飛びつく人は世界中見回しても殆んど誰もいるまい。

近々、ドナルド・トランプ氏の大統領就任以来米中関係が緊迫している。
なかでも貿易における摩擦・戦争は表立った応酬としてお互いに「ケンカを売っている」状態になっているようだ。
ドナルドというファーストネームの大統領はタカ派で攻撃的で相手を威圧するのがお好きなのであろうか。
ドナルド・レーガンという元大統領(故人)もその笑顔の多い相貌と裏腹に外交的に強面で知られ、これは米ソ関係の解決にはよく奏効し結果的にソ連崩壊、米ソ冷戦終結へと導いた。

ドナルド・トランプ氏も諸外国に対して何かと高圧的で今風に表現すると「上から目線」である。
前大統領のオバマ氏の幾分調和的で控えめな物腰、言動とはかなり異質でいかにも攻撃的である。
それでも中国の覇権主義、拡大拡張路線と対決する為には現時点では最良の策かも知れない・・・と最近考えるようになった。
黙っていると何をするかワカラナイというのが「目覚めた獅子」中国の本性だからである。

中国は2050年頃まで米国を斥けて自国が米国に替わり世界の政治経済の主導権を握り、あらゆる側面における最高位の国際的立場を強固にするとあからさまに計画しているらしい。
またそれを明記した「計画書」を持っているようだ。

近々に生じている貿易戦争など同国にとっては些末な事柄なのである。
それらの背景はさておいて、そもそも中国・ロシア・ベトナムなどの共産主義国、社会主義国を国際貿易機関(WTO)に加盟させて良かったのであろうか。
それぞれ「改革開放」「ペレストロイカ」「ドイモイ政策」など市場開放と外貨導入など自由主義経済国の資本主義経済の「良いトコどり」で基本的に統制経済。
国益を最優先できる国家なので、まず国情が違うしその他の国々と全く異なるルールを持っている。
日本国における「民意」とか「住民の意思」とか「地元エゴ」とか「市民団体」とか「反対運動」とかとにかく国家の経済運営についての「阻害要因」を殆ど無視できる強大な「有利さ」を持っているのだ。

国際標準、グローバルスタンダードとは異なる国々の同じ土俵での競争はアンフェアなのではないかと思える。
話しは少し違うが、中国では「沖縄の基地問題」のような事態は生じない。
また生じても報道はされない。
キッチリ国家が抑え込むからである。
チベット、ウイグル自治区と同様に。
沖縄は筆者の予測では今世紀中に独立→中国の属国→中国の領土になると見ている。
弾圧とか差別も起こる。
気の毒に。

台湾も危ない。

鬱蒼としたジャングルという地の利を持ち、中国フランス、アメリカに戦勝したベトナムは独立国として生き残れるかも知れない。
一方、日本国はいずれ中国に呑み込まれるか滅亡してしまう筈である。
少なくとも何も手を打たず看過すれば・・・。

より長期的に見れば中国の国際舞台における横暴もいずれついえると考えている。
「国の徳」が無いからである。
お金も「借款」であってODAのように差し出す訳ではない。
借金のカタに、貸したお金の替わりに領土や各種の権益を奪っていく。
まるで悪徳金融会社である。

大航海時代を築いたスペイン、ポルトガル。
東インド会社のオランダ。
大英帝国として世界一の領土を誇ったイギリス。
それぞれ現存する立派な国家であるものの、一時期の栄華は影を潜め単なる独立国として存している。
勿論とりあえず先進国としてではあるが・・・。
それでもしみじみと衰退している。

それらの国々の衰退は大量虐殺とか所謂未開発国の植民地支配とかで国家の「徳」を失っているからではないだろうかと考えている。
一方、日本国の場合、世間で言う植民地支配とかはしていない。
それは「拓殖」と言って未開国に文字や文化や教育を施し、国を拓いたのである。
これが「余計なお世話」であったと百田尚樹氏は皮肉を込めて述べているが被支配国を蹂躙した事実は殆んどない。
それで「国の徳」を保っているので長い目で見れば日本国の将来は諸外国のそれといくらか異なったモノになるのではないかという、やや楽観的な見方もしている。

家の徳もその代だけでなく子々孫々にわたって行きわたるそうで国家や社会、世界に向けて善を行うことが家や国に繁栄をもたらすことが遺伝子的に潜在的にも言い伝えとしても日本国で信じられていて最終的に未来における家(国も含めて)繁栄の霊的な礎となっていくのではないかとも思える。

そういう意味ではキリスト教国である米国の独善的な悪行と同時にいくらか慈善的な行動が同国の強大な繁栄と隆盛を築いたのかも知れない。

中国が自国の文化・道徳に目覚めず今の成り金主義的な「金にものを言わせる」対外政策が発展的に永続するとは考えにくい。
現時点では「共産主義」「独裁主義」では霊的な力が不充分で早晩衰退していくのではないかとも見ている。
少なくとも国際的に中国や中国人を尊敬するというハナシは聞いたことがない。

世界的に見ても最も優れた宗教とされる「古代神道」の流れを持つ日本人と敬虔なキリスト教徒で構成される米国人とそれらの背骨の無い中国人とで世界中の人々からすると精神的「安心感」が違う気がする。

中国人が儒教や道教を育んだ文明文化国家であったころを思い出し、それに回帰すれば同国の繁栄もしっかりと確立できるかも知れない。
個人的には「付き合い」のあった中国の若手経営者達は意外に当時(10数年前)とても道徳的であったことを思慮すると中国の世界的なプレゼンスの伸長と大きさが霊的にもキチンと裏付けされているのかも知れないとも思える。

ありがとうございました
M田朋玖



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