コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ イージースーツ2018.11. 8

こういう言葉やファッション分野が存在するかどうか不明であるけれど、ここ10年近く量販店などで売られている普通のテーラードのスーツがどうもオモシロクナイ。
「遊び心」がなく「硬くて着にくい」という不満をいつも持っていた。
その上それらの殆んどが黒や紺、濃灰色といった所謂ダークスーツばかりだ。
これは最近になってダークスーツというドレスコードがあるらしく、その影響かも知れないがいくらスーツがビジネス用だからと言ってそんなに定番的にかしこまることもあるまいと思えるのだが。
もっと楽に楽しく着れる類はないかと探していたら数年前にそれをユニクロで発見した。
それは生地もデザインも誠にお粗末でありながら、こと色と着心地については明るい色、安手の合繊生地でストレッチが効き少しばかり進化している。
そのうえ価格もお手頃だ。
少なくとも青山、はるやまなどよりも相当に安価だ。
スラックスの補正も不要。

日頃から着る物については強いコダワリがある。
たとえば仕事におけるモチベーションアップの最たる類がファッション。
洋服が気に入らないと外出も遊びも仕事もしたくない。
最近バイクやバスケのような趣味の分野でもそのイデタチが大切であることを知り少し意識するようになった。
特にバスケの練習時には気に入ったスポーツウェア、グレーと白の速乾のとても着心地の良いのと同じ配色でそろえたバッシュ(靴)でもプレイ中のテンションが相当に違うことに気づき、あらためて少し凝ってみようかなどと考えている。
バイクファッションなども「趣味」について意外に「着る物」に今まで無頓着であったことが今さらながら不思議に思える。

その後、最近では「イージースーツ」はユニクロにとどまらずGU,ZARA、H&Mなどに一気に広がっている風で最近はそれらの店でよりどりみどりだ。
嬉しいことである。
「やっと出て来た」という印象で個人的には遅かったと感じている。

筆者は言うまでもなく開業医なのでファッション選択は基本的に自由である。
制服のようにスーツをキチンと着る必要はない。
当院に訪れる製薬会社の営業マン(今はMRと称する)の方々は皆さんその会社の規模に応じて・・・それは外資系において厳しいようであるがドレスコードがあるようでピカピカに磨かれた黒か茶の革靴、ほどほどの高価な腕時計、テーラードのチャンとした紺かダークグレー、黒のスーツで面会される。
それらにイージースーツの入り込む隙はないと思いきや・・・或る民族系の製薬メーカーの管理職の方は何とユニクロのそれを着ておられた。
着こなしがお上手なのかキチンとしたイデタチに見えてそれほど安っぽく見えない。

最近はそれらのファストファッションメーカー(ユニクロ、GU、ZARA、H&M)などのスーツ「侵出」の為か日本のスーツ量販店の販売実績が急激に冷え込んでいるらしい。
そりゃそうだろう。
どうでも良い全くオシャレでないおそろいのダークスーツを最低でも2万円、時に7万円〜8万円で購入するよりZARA、言うならば最新のデザインと生地で、それも2万円前後で得られるのだから。
これはもうオシャレ好きの男からすると勝負あっただ。

GUのソレに到ってはしっかりとした造りの春物のスーツが7500円。
夏物から冬物になって品質がやや落ちているのが気になるが・・・。
一方でZARAのそれはしっかりとした造り。
幾分縫製とデザインの雑なH&MはZARAより安価で求めやすい。
ファッションセンス的には実感としてユニクロの苦戦が続いている。
日本での売り上げはともかく、オシャレのセンスにおいてユニクロは上記3社に比べ相当に落ちる。
逆に見るとそれだけ万人受け、日本人の標準向けとなっているかも知れない。
個人的に最も魅力が無いと思えるのが残念ながらユニクロだ。

いずれにしても少なくともことイージースーツに限っては外国系民族系含めてファストファッションの圧倒的勝利に見える。
こういうコンセプトがあるというのを何故取り組まなかったんだろうと日本のスーツメーカーの開発担当者に問いたい。
いつも少しも個性的でない色とデザイン、それもオソロシク画一的な商品を買わされる。
アパレルをユニクロと同じでただのビジネス、商売と思っているのだ。
少しは消費者の身になって欲しいと感じる。

以前プレミアム会員になっていたはるやまホールデングスのP.M.S.Aというブランドもここ数年・・・4〜5年は未購入。
ネクタイのワゴンセールだけツマム程度だ。

とにかく今はZARAとH&M。
ストレッチの効いた寝間着にも出来るほど着やすくて丈夫でファッショナブルな商品である「イージースーツ」に魅せられている。
ドンドン買いたいけれど着道楽の我が身をいくらか愧じる心があって実際は差し控えている。
またGUのスーツラインアップが季節を超えて「生きている」ので助かる。
無用な購入を抑制できているのも有難い。
今時は高価なオーダースーツとかはアリエヘン。
仕事でもプライベートでも「スーツ」でいれる「イージースーツ」は何よりもその機能性が素敵だ。
基本的にスーツは何とポケットが最低でも9ケ所ある。
そのうえ着こなしのバリエーションが豊かでとりあえず礼儀正しく見えるし、コーディネートを深く考えなくて良いこのファッションの虜である。

最近では履物も「白のスニーカー」と決めているのでさらに衣類選択が簡単だ。
白のスニーカーは革靴にくらべ履き心地が良く疲れない。
現代のファッションセンスでは優れているように「見える」
普通のビジネスマンと違い履物や衣服を自由に選択できて嬉しい。
革靴は磨かないとイケナイし靴ベラもいるしかなりメンドクサイ。

ありがとうございました
M田朋玖



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