コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 虚像2018. 9.27

人の噂話というモノは殆んどこの「虚像」に基づいてなされる。
多くの人々はこのことに気づいていないようだ。
テレビの報道、コメント、新聞の記事などである人物のイメージ、言うならば虚像を見せられてそれについて論評する。
特に著名人・有名人についてはこれが常に、まことしやかに、自然に行われる。
それが虚像であるという認識すらない。

実のところ「会ったこともない」「話したこともない」人物については推測で論じたり評価したりするのはアンフェアと思うのだけれども、それがあまりに一般化して「実像」についての思いや考えは及ばないようだ。
我が町・人吉でもこれが常態化していて、筆者など会ったこともない、勿論話したこともない人々から色々と噂話がなされているようでオモシロイ。
それにしても「イメージ」というものは単なる「絵空事」であるのにオソロシクもある。
虚像だけが勝手に肥大化して一人歩きし、人々の心を惑わす。
またマスコミという社会の公器とも言うべき通信媒体はこれ(虚像・イメージ)を作り上げるが大の得意だ。

たとえばマスコミの作り上げた虚像、現総理大臣の安倍晋三氏など数々のスキャンダル、たとえば「モリ」とか「カケ」とかまるでソバ屋の注文札みたいな語感のスキャンダルとも言えないイチャモンを「朝日」新聞系列のテレビ局で女性コメンテイターが物凄くセンスの悪いコスチュームで「不誠実な対応に終始して・・・」とか、したり顔でカメラの前で堂々と述べておられているのを見て多くの一般庶民は安倍さんという人はそういう「不誠実」という形容詞を冠した人物として語るのだ・・・恐らく・・・。

それでも本屋で踊っている安倍・反安倍の戦はどうも安倍さんの勝ちであるようだ。
朝日・反朝日の戦とよく同調している。
良くも悪くも「たった一言」で虚像が作られる。
またそれらの虚像は実像よりもはるかにチカラを持ってしまう・・・ということが世界中で起こっている。

「或る人物や世界は人々の考えているようなモノではない」

これは或る意味「真理」であるのだ。
それは生の眼で実視し実聴したワケではないから。
ただし或る程度の年を経た人間の顔というものは普通その人物の心の中をまざまざと、ありありと映し出すので、多くの人はその鑑定眼に狂いはなく善者と悪者を思いのほか正確に峻別するようである。
ただ悪人顔を好む傾向もあって、それはその人物の強さを示すものであまりにも善人顔というものには人々の心は惹きつけられないようだ。

人間の心が最も正確に現れるのは眼であるが巧みな笑顔で眼を隠すことができる。
それでアタマは良いけれど、不誠実で無感情で冷淡な人間は目を細くして常に笑顔でいることを人生戦略の技として持っている。高学歴でアタマの良い人物でこれらの傾向を持つ人間にはくれぐれも用心をしたい。本当の学問を修めている人の場合少しは教養とか恥とかの感性が働いてそれほど無茶なことはしないものであるけれど、自覚のない方では普通矯正不可である。
常時笑顔の人で眼を見せない人はよくしみじみと観察してチョットした隙に見せる左の顔の横顔を覗き見なければならない。
要するに用心すべき人物である可能性が高い。
また油断した人間は口の動きにその心が出てしまうのでこの観察でも鑑定できないことはない。

男性の場合、笑顔の多い人は概ね人間関係も良好で仕事もできる傾向がある。
それでも「造り笑顔」というものが自らの「虚像」を形成していくのに大変便利なものであるのでいくらかハッタリの利いた身だしなみとさわやかな弁舌と自慢の笑顔で多くの人をかどわかして詐欺まがいのビジネスをしている人がいるが、早晩「化けの皮」がはがれるのであるがそれが世間で一時的に通用するものであるからそのスタイルを貫いておられることが多い。
これらの傾向の方々は中身を磨くということを怠るので細部にチラチラとその本性が漏れ出てしまうので上にへつらい下に威張るとか、子供やお年寄りに人前でないと平然とサディステックな言動や行為を垣間見せて大きく馬脚を現し、失態して表舞台から失脚させられることがままあるようだ。
虚像と実像を混同している人々が殆んどなので、自己イメージとして良質な虚像であれば申し分ないが普通はいくらか底意地の悪い嫉妬混じりの好悪の感情の入った修正不能な虚像を心に描いていて、残念ながら素晴らしい実像を持った有為有益な人物を登用活用できずに社会や会社や組織も目に見えない「大損」をしていることがある。

これは昔からの倣いであるようで、大衆というものはイメージや虚像に容易に動かされてしまう「女性」のようなものだとヨーロッパにおける世界大戦の口火を切ったドイツのヒトラーなどは看破していた。
それらを操るワザを最大限駆使してドイツ国民を奈落の底に導いていったのはご存知のとおりだ。
これは我が国・日本でも経営の神様「松下幸之助」の使っていたテクニックらしい。
現政権の閣僚のひとり、麻生太郎氏も時々口をすべらせてヒトラーのことを持ち出して大衆・民衆の顰蹙を買ったりする。
虚像であるとか実像かも知れないとかの認識を持つことが大事であるが、自分の実像さえおぼろげでさだかでない我々一般民衆は、ただ無意識に社会のムード・トレンド・風潮に流されてどんどん知らないウチに騙されて悪路を歩かされたりするので用心したい。

自分のアタマでしっかり考える時に特に或る特定の人物を評価する時には自分自身も含めて「虚像」かも知れないと疑ってかかるのも穏やかで平和な実のある人生を築く妙法と考えている。

ありがとうございました
M田朋玖



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