コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 教育勅語2018. 8.23

この言葉に対してアレルギー反応を示す人が多いらしい。
或る教育関係者の集まりでこの言葉を持ち出したら総スカンを喰らったことがある。
若い時だったので結構こたえた。
今はどうも無い。
その価値と存在意義、内容についての信頼があるからだ。
ここで宗教問題を持ち出すワケではないが筆者の家は「神道」である。
何しろ実家がお宮さん、神社でその名称も何と「王宮神社」だ。

ご存知のとおり教育勅語は明治23年に明治天皇が国民に下された恩賜の教育方針のようなもので、中身は言わば道徳の教育。
熊本県出身(肥後熊本藩)の井上毅(こわし)が心血を注いで書き上げた勅語で、この人物の明治政府における身分(文部大臣・法制局長官を歴任)とは別個にまさに「教育勅語」を完成する為に生まれて来たというような51年の短い生涯であったようだ。

風貌が致知出版の藤尾秀昭氏に似ている。
髪型以外は・・・。
その勅語は昭和20年の敗戦以降に日本を占領したGHQが軍国主義の元凶になっていると判断したが韓国・中国など被害者意識の強い国々の圧力か、いずれにしても結果的に昭和23年に衆議院で「排除」参議院で「失効確認」されたそうである。
明治時代に「大日本帝国憲法」の重要要素として発布された教育勅語も昭和の敗戦で生じた「日本国憲法」により同年23年にその公的な役割を終えたようだ。
強制的に終わせられた(?)

内容を詳読するとモッタイナイというくらい良く出来ている。
明治維新を成し遂げて世界に向けた新しい日本国を創り上げるのに大きく寄与したと思える。
また戦前までの国体を維持発展させるのに大きな力を発揮したのもこの「教育勅語」だ。

これについては批判的意見と肯定的意見とがあるようだ。
想像どおりに批判的なそれは大日本帝国憲法と同じような響きの「軍人勅諭」と並列して戦前当時の軍国主義をイメージさせるので、GHQをはじめ日本国の再軍備を恐れた関係国の思惑で「教育勅語」についてはその内容をよく吟味もせず拒否反応を示すよう仕向けられたフシがある。

先述したように内容の出来の良さから戦勝国側の国、例えばシンガポールや敗戦国でも西ドイツとかの国の教育方針に取り入れられたと聞いている。

「天皇主体」という部分を除けば(筆者としては思想的に別に除かなくても良いのであるが)国民に道徳的には至極当たり前のことを語りかける(明治天皇が)内容となっていて、特に軍国的な表現は無い。
一部の亡国的な人間達の曲解によって一般国民は洗脳されている結果、そう考えている人が多いのは残念である。
いかに現代語訳の一部を記しておくと

朕が思うに我が御先祖の方々が国をお肇になったことは極めて宏遠であり、得をお立てになったことは深く、厚くあらせられ、又我が臣民はよく忠にはげみ、孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一にして代々つくりあげてきた美風、これは我が国柄の精髄であって教育の基くところもまた実はここにある。
汝、臣民(日本国民)は父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲良くし、夫婦互いに睦び合い、朋友互いに信義を持って交わり、へりくだって気随気儘の振舞をせず、人々に対して慈愛を及ぼすようにし、学問と修の業務を習って知識才能を養い、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め、世の為になる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法をはじめ諸々の法令を尊重遵守し・・・(中略)・・・汝らの祖先ののこした美風をはっきりとあらわすことになる。
・・・(中略)・・・我が国はもとより外国でとり用いても正しい道である。
・・・(略)。

「美風」「御祖先」「孝行」など多くの諸外国に向けて何ら恥じることのない素晴らしい文章となっている。
皇室云々については軍国主義の「雰囲気」を感じられるかも知れないが、これは戦後の教育や社会、国際的吹聴に寄る洗脳によるもので何ら問題のある文言ではない。
日本国が王国(皇国)と考えれば当たり前のことを当たり前に書してある。
戦勝国である英国には教育勅語に替わる規範があるかどうか不明であるが、英国にはこのような素晴らしい文言を書くことはできない。
虚偽になるからである。
日本の皇室のような美風を過去の歴史に持っていない。
いずれにしても「父母に孝行」「兄弟姉妹」「夫婦」「朋友」「人々に慈愛」「学問」「善良有為」「公共の利益」「美風」など倫理道徳的に素晴らしい内容ばかりである。

特に家庭関係については国家の繁栄に連なるもので、父母や祖先を敬わず兄弟姉妹の不仲、夫婦関係の破綻などはその一族、血族の衰退を促し、ひいては国家の衰滅を招来する。
これは家系学的な理(ことわり)である。

上記のような傾向(不仲、離婚、墓参りしないなど)を持つ友人知人の一族の衰退、落ちぶれゆく姿を見るにつけあらためてこの四点セットがいかに不運不幸を招くかを強調しておきたい。
あらためて四点セットを列記すると
@離婚などの夫婦破綻(配偶者を大切にしない)
A兄弟姉妹の不仲(兄弟姉妹を大切にしない)
B先祖供養をしない(お墓参りをしない)
C親不孝(親を大切にしない)

逆に上記四点と「朋友の信義」を加えた人の道理(倫理)を守っていると家は発展永続する。
個人も幸福に恵まれる。
これを分かりやすく国民を幸福に導くその方法を分かりやすく説いている「教育勅語」はとても素晴らしい「国財」であるのにこれをおろそかにして国が衰退の方向に向かっている現代の社会の風潮は何と言っても他人事とは言えず「悩ましい」

この勅語は現した明治天皇、そしてそれを完成させた井上毅という人物はやはり偉人なのである。
教育勅語が軍国主義や戦争に誘導したという妄言を信じてはイケナイ。
悪意の外国によって喧伝され、洗脳され、時にまるで悪性の「バイ菌」のような扱われ方をする「教育勅語」について一筆してみた。
このエッセンスは個人の幸福な人生、家運の隆盛の為に大いに役立つと確信している。

ありがとうございました
M田朋玖



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