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■ メンタルヘルス | 2018. 8.17 |
メンタル(精神)のヘルス(健康)。 精神保健、精神衛生、ストレス・悩みの解決解消、それへのサポート及び活動。 共同体(社会)への貢献、自己実現の可能性について。 精神障害者の人権の保護。 生産性低下、社会的負担等の問題を包括している言葉。 成人の10%、生産年齢の15%がメンタルヘルスの問題を抱えている。 GDPの4%を引き下げているが医療政策における重点が低い。 多くの国でメンタルヘルスの対策についての成果や質について把握できていない。 (日本) 不安 5.3% うつ 2.5% 統合失調症状 7.6% 物質依存 1.0% (米) 不安 18.2% うつ 9.6% 統合失調症状 6.8% 物質依存 3.8% (フランス) 不安 12.0% うつ 8.5% 統合失調症状1.4% 物質依存 0.7% 注)統計の取り方の問題がある WHOの定義 メンタルヘルス(精神的健康)とは単に精神障害でないということと一人一人が自らの可能性を実現し、人生における普通のストレスに対処できる生産的で実り多い成果を成し得ること。 働くことで共同体に貢献できる十全の能力を持つ。 人間関係の調整 健康の水準 健康は基本的人権 霊的(スピリチュアル)な健康も1999年に採用された。 日本の精神保健衛生法では精神的健康(メンタルヘルス)の保持、増進を促す、保護、自立を促す、働きかける義務をうたっている。 米国では「メンタルヘルス科」がある。 精神病、精神障害、「病んでいる」とは区別するソフトな考え方。 メンタルヘルスの現状 1.世界の児童、青年の10%が病んでいる 2.精神障害、物質乱用の多発 3.80万人(世界)が自殺 4.戦争や災害が原因となる 5.他の病気の原因となる 6.患者への差別・汚名(ステイグマ)が治療を遠ざける 7.人権侵害 8.対策について世界的な偏り 9.公衆衛生政策の欠如、連携欠如、人材不足、リーダーシップ欠如 10.財源不足 (2014 WHO) OECD諸国 50%の人が精神障害を経験する。 60%の人が精神障害の治療を受けた経験あり。 内訳 統合失調症 32.26% うつ病 50.3% 気分変調症 56.0% 双極性障害 56.20% パニック 55.9% 全般性不安障害 57.2% 強迫性障害 57.0% アルコール依存 78.0% DUP(精神病未治療期間:Duration of Untreated Psychosis) これが長いと長期化。 3ケ月未満が目標 平均39.6ケ月(約3年)統合失調症 回復率46%(統合失調症) ステイグマ、社会的差別が3〜5%あり。 貧困のリスクは米国では43%。 スウェーデン、ノルウェーなど北欧諸国18%前後。 製薬会社の誘導あり。 くするを「売りつける」目的で「心の風邪」という表現を使いパキシル(グラクソ・スミスクラインという製薬会社)が売り上げを伸ばした。 粗雑な診断と安易な薬の処方を増やした経緯がある。 ADHD(多動性注意欠陥障害)、全般性不安障害などこの時に協力したアメリカ人の医師は「下衆の娼婦」とまで言われたらしい。 新型うつ病 若い人 軽症難治 仕事熱心でない(怠業傾向) 逃避型 「退却症候群」 非定型うつ病 いずれもうつ病学会では認定されていない。 産業精神保健 労働安全法第66条(2014年) @検査A面談B医療への希望(本人)C記録D医師の意見 疫学 職業別有病率 高:情報通信サービス 38.8% 医療福祉 31.2% 教育 26.8% 郵便局 23.8% 平均10%前後 低:農林業 3.1% 水産業 2.6% 事業主の取り組み @セルフケア Aラインケア B外的資源 C企業内資源 D産業精神保健 メンタルの労災認定 ヤヤコシイ、メンドクサイ 6ケ月以上の特別な出来事 強度のストレス 12日以上の連続勤務 産業医より 「原職復帰の原則」が治療を阻害している。 全くそうである。0 退職に追い込まれるケースが多い。 ありがとうございました M田朋玖 |