コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

[戻る]
■ 身長2018. 6.30

グーグルで著名人、有名人を調べると大概、わざわざ「身長」がでてくる。
身長に興味を持っている人が世の中には結構多いのかも知れない。

日本人は世界的に見るとかなり低身長で、その平均は先進国中でも最低身長である。
東ヨーロッパ、たとえば旧ユーゴの諸国、北欧とかバルト三国に185とか190pとかやたら高身長の人がおられる。
またアフリカ大陸にも部族によっては2m近くの高身長者がいるそうだ。

戦後日本人の身長は数年前まで伸びつづけたが、経済停滞とかゆとり教育の為かその伸びも頭打ちになっている。
最近の若者は逆に一時期より小柄になっているように思える。
バスケの試合に行っても、昔(十数年前)より背の高い選手が減っているという印象がある。
昭和50年代、60年代生まれのように190cm近くという青年が少なくなっている。
競争や刺激の無い社会、食生活の劣化の為と思われる。
これは米国でも同様の現象があるらしく、父親より息子の方が低身長という有様が数十年前から常態化しているようだ。大統領になったブッシュ親子にその典型を見ることができる。

日本の有名政治家、実力者には低い身長の人物が多い。
大物政治家・田中角栄、竹下登、早逝した橋本龍太郎、中川昭一など皆さん一様に小柄であられた。
今をときめくあの自民党の若手プリンス小泉進次郎も背は高くない。
高身長者は中曽根康弘と現総理・安倍晋三氏くらいである。
国外に目を向けてもフランスのマクロン大統領、フィリピンのドゥテルテさんなど小柄である。
背の低い人、特に男性のソレは強烈なコンプレックスを生じせしめるようで、日本人の外人に対する「弱さ」も肌の色より身長に起因しているように見える。
夏目漱石のロンドン遊学も相当に辛かったらしいが、これ(身長)を含めたコンプレックスだったようだ。

映画スターになると高身長、低身長ともにそれぞれおられて背の高さ、低さもひとつの個性になっているようで、その人気についてはあまり「関係がない」ように見える。
即ち低身長の大スターもいる一方で高身長の鳴かず飛ばずもかなりおられるということだ。
どちらかというと低身長者の大スターの方が多いような気がする。
トム・クルーズ、ジョニー・デップなどは欧米人としては明らかに小柄で稀代の美男俳優、アラン・ドロンも177cmと身長的には普通である。
どちらかというと小柄な男性に魅力と個性を発見し、高身長者はいくらか「木偶の坊」的で無駄にデカいという印象を持たれている。
そんな男性が俳優さんを含め散見される。
日本人の人気俳優、阿部寛などその高身長(188cm)の為に自覚的にも他覚的にもずい分苦労をされたそうである。
多くの女性からかつてキャーキャーと異常に騒がれた歌手でイケメン俳優の福山雅治も180cm後半以上の高身長者であるが、俳優としての活躍がイマヒトツで、かつて誇ったその絶大な人気にも結婚を機に絶頂期を過ぎ、いくらか蔭りが見えているようだ。

ただし勿論女性の中には男性の高身長を気にする人が結構おられて、怪訝な気持ちにさせられるが、当然ながら殆んど「気にしない」女性もおられる。
近頃は女性の高身長者をよく見かけるが彼女達の特徴を上げるとするなら男性とは逆のコンプレックスを持っておられる方が多い。
男性から見た日本人女性の理想的な身長とされる160cm前後を基準にすると、165cm以上、170cm以上となると背が高過ぎで敬遠されていた時代もあったが、最近はいくらか様変わりして高身長なのにさらにハイヒールなどで「背を高く」見せている女性もおられる。
これは堂々としていてナカナカ見栄えは良いが「引いてしまう」男性もいるかも知れない。

背の高い男女の場合、バランスが取れているとプロポーション形成に有利に見えるが、本物のファッションモデルのように手足が長過ぎる、小顔過ぎる、痩せ過ぎている特徴は多くの男性からどちらかというと縁遠くなることが多いようだ。
こと女性らしい可憐な美という視点でモデル体形はいくらか不利なように見える。
実際はどうか分からないが・・・。

個人的な好みは世界中見まわして見ても理想の男性の身長は175cmから180cm、女性は160cmから165cm位なのではないかと考えている。
これらの少し高目くらいの普通の男女がスターの要素も持ち得ていてバランス的に丁度良いのではないかと思う。

日本人に限ると男性は170cm〜175cm、女性は155cm〜160cmの殆ど平均に果てしなく近い身長が理想的に見える。
体形的に引き締まって見えるし、世界的な標準では小柄であるが、俳優や歌手などのスターにはこれくらいが最も「美しい」のではないかと思える。

筆者の身長は178cmで海外旅行などに行くと北部中国やヨーロッパでは小柄であるが、かと言ってチビでもない。
好きな俳優のジョニー・デップとかコリン・ファレルとかアラン・ドロンとかスティーブ・マックイーンとかと同身長で、映画などで彼らを見るといくらか小柄であろうけれど動きが俊敏で軽快に見えるしカッコも良い。

ところで最近色々な会合に行くと同年輩の昔の仲間に会うことがあるのであるが、皆さん一様に縮んでおられるのが気になる。
平均で4cmくらい背が低くなっていて、特に同じ身長176cmとか180cmの間の男があきらかに173cmとか175cmとかに縮んでいて、特に座敷での宴会だと靴下履きなので靴の影響が除外できて割と正確に目視できる(身長)けれど、殆んどの同輩を目線において「見下げる」という位置関係を確認して驚いている。
自分の身長は体重と同じように絶えず測定しているので、その「無変化」からすると原因について興味深い。
筆者の推測では板前さんなどの立ち仕事や日常的に運動と称して「歩いている」それも体重があって歩いている人に「縮む人」が多い気がする。これは物理的に道理にかなっていて、地球の重力に立ち向かって自らの体重をビシビシとかなりの時間、地面に打ち付けるわけであるから当たり前の現象ではないかと考えている。

筆者の場合「寝てばかりいる」のが身長の維持に益しているように思える。
何しろ「横になる」ことを「長くなる」というではないか。

高身長者の場合、ついつい「人を見下げる」カタチになるのでサービス業には相当不利ではないかと見ている。
高身長者は強いコンプレックスを持てない・・・という弱点と共に人相手の仕事の場合かなり礼儀正しく謙虚にしていないと知らずに相手に不快感を与えてしまうことがあると考えている。
また健康的にも背が低く小柄の人に男女とも長寿者が多い。背の高い人はこの点でも不利で衣類等の選択も制限され何かと不便に見える。
いずれにしても健康問題は用心したいところだ。
これまた自戒、自戒ですな。

NBAプロバスケなどを観ていると2メートル以上とかの選手と1メートル60センチレベルの選手とが一緒にプレイしていることがある。それらの観察では僅か(?)40センチの差なので同じ人間なのであるから「身長」という人間の特徴の測定方法も基本的にどうでもいいことなのかも知れない。別にバスケットボールをしなければならない分けでもないし。

ありがとうございました
M田朋玖



濱田.comへ戻る浜田醫院(浜田医院)コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせいよくある質問youtubeハッピー講座