コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ ビールとコーヒー2018. 4.26

馬渕知子という女医さんの書いた本で「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」というのがある。
立ち読みで済ましたが、同じ「健康本」のジャンルで「ビール」はパンを液体で流し込むような飲料なので「カラダに良くない」という内容の本の横にならんでいて「オモシロイ」と感じた。

個人的には馬渕先生の御説に賛同したい。
何しろそれが大好物だから・・・。

ところが先日、もう3週間ほどになるが半ズボンでオートバイに乗ったところ右のふくらはぎの内側を降りる時にマフラーで「焼いて」しまった。
熱傷である。
その時にはチョット熱いというだけでその灼熱感も大したことはなかったのであるが、いくら治療をしてもどうも治りが悪く、果ては1〜2週間経ってもいっこうに治る気配がなく、どちらかというと悪化して痛みの為に「ビッコをひく」ようなレベルになった。
患部・・・それは10cm×6mmほどはいつまでも湿潤していてひどく痛みがあり、しかも朝起きる度に立ち上がるのに難渋する、動けない程であったので友人(医者ではない)に相談したらその人物は同じく足の火傷の経験があり「ビールをやめたら治った」というので素直にやめたらその日を境に日に日に治って行って本日(4/23)完治となった。
この話以外にビールにまつわる「悪い話」は結構あって全身に関節痛のあったビール飲みの中年女性が或る人の助言でそれをやめたところ、これまた完治したとのことである。
勿論この女性も以後ビールを一切口にしていないとのことだ。

また知人の母親がビール350mlを1日3本飲んでいたそうで、その夫に注意されそれをやめたが、その代わりに甘い物をよく食べるようになって筆者も注意(甘い物をやめるように)していたが聴き入れてもらえずとうとう食道癌、それもステージ4という診断を受けてしまわれた。

元々アルコールの発癌性については顔が赤くなる人(フラッシャーと呼ぶ)ではそれが高いらしく、常々ひかえるようにお伝えするが、甘い物と同じくアルコール、それも糖質を多く含んだ日本酒、ビールについてはあきらかに健康被害を来しそれらの常飲者、常食者(甘い物)については皆さん短命であられるようだ。

筆者の場合、食事については薬よりもウルサク、スタッフを含め患者さん、家族にも助言するのであるが残念ながらあまり真剣に受けとめて実行してくださる方はそれほど多くはない。
食べ物、飲み物については好き好みを優先し健康についての問題を過小評価している人が殆んどである。
テレビの影響もあるし、子供の時の育てられ方もあるようで特に「甘い物好き」「糖質好き」で不幸にして幼児期に「中毒」になっておられる人々については「治しようがない」というケースが多い。
かえすがえすも幼少期の「食育」というものが大切であるということが分かる。
上記の事柄、内容については自分自身の家族、身内、スタッフに対しては嫌がられると分かっていてもそれこそ「口を酸っぱくして」注意している。
飲食の悪さによって招来される悲劇を数多く見て来たからでもあるし、自らの火傷体験でもあらためてそれを実感させられている。
懲りずに「飲んでいる」自分にも情けなさを感じるがその量についてビール100cc程度にとどめている。

因みに「朝のコーヒー・・・ビール・・・」の内容はビールにはビタミン、ミネラルなど有益な栄養が多く含まれており、コーヒーと同じように仕事のパフォーマンスを上げるチカラがあるそうである。

上手に飲み分ければ確かに「元気になった」気はする。
何しろおいしい。
とてもおいしい。
すべからくおいしい物はカラダに悪いのだ。
また「食事を変える」「減らす」「抜く」ことに抵抗を感じる人々が多いのには驚かされるが、筆者の場合、今では少しも苦にならない。
今は体重も「痩せモードに入って」いて油断すると、特に週末には1食か無食(断食)だったりするので今や月曜日の体重が65kgになったりする。
人から「ガリガリで見苦しい」と言われるが気分はすこぶる良い。

酒、肉、白米、砂糖、悪い油など悪食の種類も多く、あまたの飲食店、コンビニにかなりの割り合いで売ってあるが、これらに用心・警戒する人は稀で、皆さんとてもおいしそうにそれらを購入し食べておられる。
そしてそれらの人々は大概肥満しておられる。
少なくともお腹は膨満しておられる。
勿論痩せている人々もいるが、それはスポーツ少年か若い人に限られるようである。

早朝に目覚めてベランダで飲むのは「冷水」2杯で、ビールとくらべトロケルような陶酔感はないがそれなりにとてもおいしい。
特に昇ってくる朝日を浴びながらしみじみと飲む「水」もまたかなりの喜びを感じさせてくれる。
何しろとりあえずとても健康的だ。
幸いにして熱傷も完治し、再び「ビール」を飲み始めたが、以前ほどおいしく感じられない。
何故なんだろう。

一方コーヒーには最近凝っていてネスカフェのペットボトル入りのコーヒーと喫茶店やライダーズカフェのドリップコーヒーとサイフォンコーヒーは近頃では砂糖なしでも「おいしい」と感じるようになった。
こちらは明らかに仕事のパフォーマンスを高めてくれるような気がする。カフェインの力だろう。

冷水とビールを飲み比べると、冷水が旨いと感じる。これは白湯とお茶を飲み比べた時に似ている。どちらも「純粋」。
人間のみならず全ての生物は、自然な状態でシンプルで純粋なエネルギーを好むように造られているモノなのかも知れない。人間は飲み物食べ物に限らず「混ざり物」「飾り物」「マガイもの」に馴れすぎて感覚が鈍麻し、精神も肉体も堕落しているのだ。
極限状態から生還するとき、例えば強烈な渇きや飢えからのそれでは、殆どの人間は純粋な水を好み、感覚として文句なしに「甘い」と感じるらしい。

こういう前提や知識があってもやはり、ビールに手が出てしまう。情けない。
バカだ、愚かだ。

だってしょうがない「人間だもの」byみつお。

ありがとうございました
M田朋玖



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