コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ インフルエンザ2018. 3. 9

これが今年の冬、大流行した。
県内でも人吉市は最も流行した地域であったそうだ。
3月に入りようやく終息した。
流行中は差し障りがあると考え書くのを控えていたが、少しこの疾病について書いてみたい。
かなり以前にも一度書いた記憶があるが、あらためて書いてみたい。

筆者はこれに罹患しない。
理由は簡単だ。
免疫状態を良好に保っているからである。
心身共に。
精神的にはまず「恐れ」ないこと。
マスクなどして怖がっていると罹りやすくなる。
気合を入れておくことだ。
その上に体を冷やさないこと。
インフルエンザも風邪と同じなので漢方医学的には「風門」という身体の場所から入る。
即ち首の後ろのやや下方の周辺だ。
この辺を常に冷やさないようにマフラーや襟付きのシャツを着たり、入浴後にもタオルを首にかけたりしておくと良い。
睡眠中もとにかく極暖が良い。
とにかく心地良い暖かさが大切である。
それと食事だ。
免疫力を高めておく為に少食でいること。
特に糖質(炭水化物)を控えていると殆んど絶対にインフルエンザにはかからない。
これは予防注射よりも効果がある。

不幸にして感染し、罹患したらどうするか。
まず「食べない」ことだ。
栄養をつけなければとパンとかお粥とかうどんとかを無理して食べていると熱は出るし治りが悪くなる。
水分を多めに摂って食べないでいること、よく眠ることであっという間に治る。
入浴も不可ではない。

麻黄湯とかタミフルとかいう薬はよく効く。
とりあえず体が楽になるから有り難い。
それでも「食べている」人には無効のことがある。
とにかく糖質食は発熱をきたすのでとてもヨロシクない。
ついでに最近発売された1回で効きますというインフルエンザの吸入薬「イナビル」は殆んど全く効かない。

タミフル、麻黄湯、カロナールの方が断然よく効く。
合併症・・・というより症状の重い人は二次感染が怖いので早目に病院に行ったほうが良い。
肺炎、脳炎など細菌性の二次感染の方がオソロシイので、適当に抗生物質を処方された方が安全上好もしい。

最近テレビで相も変わらず「カゼに抗生物質は邪道である」みたいな文言を吐いていた自称専門医の先生がおられたがそんなことは絶対にないと断言しておきたい。

35年の開業医の臨床経験からもカゼに抗生物質投与は極めて良く著効し二次感染を防ぐチカラがある。

前医にこのテレビの出演ドクターの言のとおりに真面目に抗生物質なしで治療されていた例では治りが悪い。
これは大学での「教え」でもテキストでも「今日の治療指針」という教科書もどきの書物にも書いてあるが、基本的にマチガッテいる。
これは感冒とかカゼとかインフルエンザというものを理解していない医者の妄言である。

普通、感冒はウイルス感染であるから抗生剤は基本的に細菌に効果を発揮しウイルスには効かないからという極めて短絡的な思考回路によると考えられる。

そもそも感冒の症状である鼻水、クシャミはともかく少なくとも「喉の痛み」は二次感染の起こっている証拠で、この時点で抗生剤をちらっと処方すると劇的に軽快する。
モチロン熱発に著効する。

口腔内には常在菌(正常に存在する)がいて口腔内の「清潔」を微妙に保っているが、何らかの原因、たとえば強いストレス、寒冷、食べ過ぎなどが加わると喉の奥に侵入する。
そして咳、喉の痛み、鼻水、クシャミなどの感冒症状を発症する。
中には嘔気、嘔吐、下痢などの胃腸症状も併発する。
これはカタル症状と言って全身の粘膜の炎症で、内視鏡で胃腸内を観察すると発赤し時に腫脹している。

これらは普通ウイルス感染の仕業で細菌感染の症状ではない。
抗生物質の問題点のひとつに耐性菌(抗生剤が無効の菌)の出現があるが、筆者の場合これを経験したことがない。
普通の、一般の健康人の場合これはその人生の長さからして特に問題があるとは思えない。
ただし、勿論バカみたいに抗生物質を長期にわたって連用するのは大問題である。
身体全部、即ち口腔内の常在菌、腸内細菌、女性なら膣内のデーデルライン桿菌など正常に必要な菌まで死滅させ、とても大切なバランスというものを崩してしまうからだ。
とにかくちらっと、チョコット使うのが抗生物質の上手な使い方だ。
ダラダラ長く使用するもの、常用するものではない。

歴史的にみてインフルエンザは「スペインかぜ」という大流行を第一次世界大戦中に起こし多数の死者が出た。
これは名前とは裏腹に米軍の兵舎から始まったそうで、当時抗生物質が存在しなかった時代であったので二次感染の肺炎による死者を出したのだ。
その数は戦死者よりも多く、人口ピラミッドでその年の年表だけ深く陥凹させるレベルの流行であった。

上記の文脈からもお分かりのようにインフルエンザの死者は抗生剤で防げるということである。
そして発症を抑えるのは繰り返しになるが保温と食事(少食菜食)だ。
マスクや手洗いや予防注射などではない。
世間の常識に捉われてはイケナイ。

「論より証拠」と言うが、何よりも筆者自身が上記を体現しており周囲の人間なら誰でも知っていることだ。

医者の備えるべき資質として患者さんの立場に立てる・・・と言うことと同時に推理能力、研鑽能力、公共心、情報収集能力、正当な開拓精神(不確実性に立ち向かう能力)というのがある。
上記の資質を証明するためにも一筆してみた。

ありがとうございました
M田朋玖



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