コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ しあわせの薬食2018. 1.16

親戚の米焼酎メーカー「白岳」というブランドのテレビコマーシャルで歌手の前川清の歌う「しあわせの約束」というのがある。
それをもじって表題にしてみた。
件の歌はとてもスローなテンポで耳あたりが良いし歌詞も素晴らしい。
熟年の夫婦で夫の妻への愛と感謝をせつせつと歌にしたもので少し「こっぱずかしく」なるが、副題が−男のありがとう−になっている。
個人的には結構良い歌だと思える。

ところで最近凝っているのが「健康本」「健康雑誌」である。
読み込んで行くと結局3つのことに集約される。

➀食事が大切(当たり前ですなあ)
A糖質はカラダに良くない
B油が良いが、良い油と悪い油の区別が大事

ようやくダイエット法も「運動よりも食事」という流れになってきたようだ。
このことは筆者自身の減量体験でも実証済みのことであるし、患者さんへの指導でも忠実に実行していただいている方には明々白々とした結果・・・体重減少、良いプロポーションの獲得、気分の爽快さ等・・・を得られて喜ばれているようだ。
➀食事については言うまでもなく現代社会では1日3食が一般化しているが、これは再検討した方が良いようだ。
またそれが健康上好もしいという証拠もない。
キチンと検証された人間の食事法とも思えない。
そもそも誰が決めたんだ・・・と思える。
「朝食を食べなさい」とか「夜食は良くない」とか「食事を抜くのは良くない」とかの所謂常識も一度疑ってかかる必要がある。
食事の回数については基本的に2回か1回。
間食・過食はしないこと。
腹八分、出来れば腹六分にしていくことだ。
実行してみると分かるがその方が気力・体力・スタミナが向上する。
1日3回満腹になるまで物を食べることがいかに「疲れる」「だるくなる」「眠くなる」ことなのか一度比較してみられたら良いだろう。
最初のウチは体力が落ちたような気がするが慣れてくると大食・過食の時より少食にした方がはるかに「元気になる」ことを実感できるだろう。

「腹八分目に医者いらず、腹六分目に病知らず」という諺もある。
病を得て病院に通うのを避けたかったら一度正しく実行してみることだ。
「昔の人」たとえば戦前戦後を生き抜いてきた人々の中には「食べなければ元気にならない」と強く思い込んでおられる方が多いが、これは食糧難の時代、日本の食糧事情が悪くて栄養失調が頻発していた時代の名残と思える。
実際に戦争中、特に南方戦線では戦闘による死者よりも餓死者の方が多かったなど、こと食料についての飢えが国民全体に染み渡っていたからだと考えられる。

そういう状況にあっても悪名高いナチスの強制収容所やシベリア抑留の生存者の異様な長命、健康が知られていて、一定期間の飢餓環境が人間の生命、健康について益するのではないかと類推される。
これはサーチュイン遺伝子の賦活化による反応なのかも知れない。
ナチス生還者については100才近くかそれ以上、最終的には自殺によって死に至っているケースが多いようだ。
今は「食べない健康法」とかその他、お医者さんの書いた本でもとにかく食べることについて、より慎重になるように勧めている類が多くなっている。
これは当然と言えば当然な話で、筆者の印象では「食事」は「薬物」と同じかそれ以上の健康上の問題発生及び解決の大事な要因となっていると思える。
宮崎駿監督の映画で「千と千尋の神隠し」という作品があるが、冒頭に食べ物をムシャムシャと食べまくる家族が出てくるが最終的に豚にさせられる。
これは多分に寓話的な示唆を観客に与えていて、過食・大食・肉食の最大の問題点は「運気の落下」であろうと思える。

A糖質制限
これは近頃健康志向の人々、ダイエット目的の人々にとっては常識となっている。
GI値(グリセミック・インデックス)とかAGE(Advanced Glycation End Products)最終糖化産物とかをキーワードにグーグルで調べられたらよろしいかと思う。
詳述は避けたい。
今の健康常識であろうから・・・。

B油について
油断という言葉があるが、これは元々料理言葉であるそうである。
油を断つと体調が悪くなる。
まず便秘をする。
これは良い油、悪い油にかかわらずである。
「世界のエグゼクティブの食事法」というタイトルと思ったがこの本には糖質燃焼(シュガーバーニング)から脂肪燃焼(ファットバーニング)に体質を変えれば健康になるし、疲れ知らずのスマート(頭の良い、能力のある)人間になれるそうである。
これも詳述はしない。
長くなるからである。
それぞれで調べられたらと思う。
以上の最近のトレンドを記してみた。
とは言え繰り返えしになるが何事も「一辺倒」は宜しくない。
テキトーが良いのでやり過ぎにならないことをお勧めする。
とかく「やり過ぎる」のが日本人の特徴でもあるので用心したいところだ。

筆者の取り組みとして病因論的に
➀遺伝体質
A食事
B人間関係(精神状態)
C環境
D星(易学的な要素)
E薬物
これらの6項目くらいはおさえて患者さんを分析するようにしている。
それでやっぱり最も重視するのがAの食事である。
薬を危険視する人がコンビニの食品添加物や防腐剤に無頓着で鈍感であるのが不思議でならない。
こと発癌性に限っても薬物、それも医療機関で出されるそれについては厚生労働省のお墨付きがあって安全である一方で、多くの食品について、またその添加物や農薬については発癌性が認められている類があるそうである。農薬にいたってはご存知のように明らかな劇薬で一定量を人間が飲むと完死することができる。やたらに苦しみながら。

現地生産のそれを含め多くの食料品が少なくとも厚労省の認可は受けずに市場で販売されている。
考えてみるとオソロシイことで世界的にも日本人の食生活においてはこと食品添加物天国といったレベルであるそうである。
病気の治療に当たっても基本的に薬物より食事のほうが大切である。このことをお伝えしてもあまり真剣に切実に受け止める人は驚くほど少ない。残念なことである。
ついでに「死なない食事」という本が今TSUTAYAの店頭に並んでいる。ステージ4の癌患者のかたの著書で食事法だけで10年以上生きておられるそうである。面白い本なので一読をお勧めする。皆様のしあわせと健康を祈して。

追記
病院をブランドで選ぶのはよろしくない。病院というところは病気を治すところで予防するところではない。病気は治療よりも予防、ならないのが一番だ。その原因の最たるモノが食事である。またこれを調整して予防したり治療したりするのがスジと考えているが、いかがであろうか。

ありがとうございました
M田朋玖



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