コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 免許更新2017.12.16

平成29年12月8日は運転免許証の交付日で、地元の人吉警察署で2時間の講習を受講するべく午前9:30の受付に間に合うよう家を出た。
その日だけ車の運転が自分の感覚ではいつもの3倍くらい緊張した。
不思議である。

人吉警察署の建物は市内を東西に流れる球磨川の南側にあって、国道219号線のバイパス、即ち市内をよけて南側に通された通称「矢黒バイパス」の道沿いに北側を玄関に建てられていた。
比較的新しい庁舎で講習の行われる3階の講堂は南側に大きく窓が開いており、明るく清潔でとても気持ちの良い空間である。

人吉という市は不思議な町で、普通の市街のように北から南方に拡張発展していくのではなく、南から北へ発展していっている。そして市庁舎や保健所や裁判所、県事務所などの公的機関や中核的な国立の病院もすべて川の南側にあって北方に向かって町を睥睨するように構えてある。それらの緒施設の最南端に位置するのが人吉警察署である。

これは意外にありがたい位置関係、構えになっていて「北玄関は繁盛しない」という家相上の原則にのっとれば上記したお役所で市役所以外に繁盛してもらったら困るという大方の市民の欲求にかなった配置になっていると言える。

集まった受講者は20人ほどの男女。
殆ど無言で神妙に大人しく席に着いている。
普通の一般ピープルにとって警察署という場所はいくらか緊張を自然にしていて強いるものらしい。
筆者とて例外ではない。
医学講習会、各種セミナーなどよりはるかに真剣に、真面目に聴講した。

内容は興味深く、面白く、2時間の講習があっという間に過ぎた。
道路交通法の改正について、県内の交通事故の現状について、免許制度の概要について、その改正点・・・あと交通事故を起こした人の経過と顛末についてのビデオ鑑賞など退屈しないような内容になっている。

交通事故、特に人身事故などを起こすと
➀行政責任(免許証の問題)
A民事責任(賠償金など)
B刑事責任(罰金、禁固刑など)
C人間社会の一定の暗黙のルール、たとえば被害者への陳謝とか仕事上の処分とか挨拶とか、法的には定められていないが面倒臭い道徳倫理的な規範遵守の責任等々
こと「責任をとる」行動の過程が多いことがあらためて自覚させられる。

2016年の交通事故の減少は熊本地震の影響であるらしい。
交通そのものの減少によると考えられているようだ。

高齢者ドライバーとそれに対する免許制度の改正点がいくつか提示され、くれぐれも事故や違反を起こさないように念を押され終了した。

適性検査みたいなものがあって、筆者の自己判定テストでは事故は起こしにくい人間であるものの、違反はしやすいとのことであった。自重したい。
軽微な違反ながら1〜2年の間に何回も切符を切られるワケであるから我ながら遵法精神の乏しい人間、少なくとも交通法規については多少いい加減な性格、考えの持ち主のようだ。
それでも当然ながら飲酒運転だけはしないように気を付けている。
元々アルコールは殆ど飲まないので早朝の飲酒検問で引っかかることはあるまいが、夜は寝る前に以外に飲まないようしているし、夜の店でもビール1杯にとどめている。これはクルマやバイクの運転を楽しみたいという強い思いからで、それらの楽しみの為なら「酒はやめなさい」と言われたらただちにやめる用意がある。

正午前に講習を終えてクルマに乗り込むと初心者運転のように緊張している自分がおかしかった。
これは仕方ないが、この気分は大切にしたい。
どちらにしても忘れるのだけれど免許の更新制度というのは良きものなのだと改めて感じさせられた。

行政も警察の人も事故を減らそうと頑張っておられるのだ。
違反摘発については「業績」になるという説もあるが仕方ない。
そういう仕事なんだから・・・。
前任の交通課長も、現交通課長も「警察官友の会」という会に所属している関係もあって知人であるが、どちらもとても温厚で人格的に優れた人物である。

不思議なことに「友の会」に入ってから違反で捕まることは無くった。
少なくとも県内での検挙(?)はない。
彼ら(警察の人々)の顔が目に浮かぶからであろうか。

ありがとうございました
M田朋玖



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