コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ エンジントラブル2017.11.13

先日の日曜日。
平成29年11月5日だ。
午前中にオートバイで高速に入ると突然エンジンが停止した。
偶然にもそこはまだ人吉市内に最も近いサービスエリアの脇だったので、仕方なくウンともスンとも言わなくなった死に体のオートバイをソロソロと押してバイク用の駐車場に停めた。
KAWASAKI W800。
お気に入りのバイクだ。
エンジンを見ると厚い金属が見事に割れている。
人間でいうと心臓死、それも心臓破裂による突然死だ。
仕方なく日曜日であったが近所の馴染みのバイク屋さんに電話してSAまで取りに来てもらうことにして、自分自身はタクシーで自宅まで帰って来た。
タクシー代が1400円であったから殆んど自宅から遠くない場所での突然のエンジン停止であるからまだしも不幸中の幸いといえた。

その日はメズラシク、オートバイに乗る前のルーチンのお墓参りをしていなかった・・・ことが思い出された。その上まだ「土用」中である。我ながら油断もいいところだ。猛省猛省。
この不思議なエンジンクラッシュも原因不明であるようで、大した事故もなく日曜のソロツーリングを足止めさせられたのも何かしらご先祖の託宣のようにも思える。

その後のメーカー(KAWASAKI)の担当者によると、研究材料となるようなメカトラブルらしく、筆者がKAWASAKIの新車のバイクを乗り継いできた優良顧客でもあったようでメーカー保証で全面的に修理をしてくれるとのことであったのでとりあえず胸をホッと撫で下ろしている次第である。
何よりも怪我が無かったのが幸いである。
ありがたいことだ。

KAWASAKIのバイクはHONDAから乗り換えた時にその走行安定性、フィーリング、メカニカルな操作音など筆者の感覚によくフィットしたようで、GPZ400を皮切りにエストレア250、TR250(これは何と2台も買った)、大型免許を取ってからはZRX1100、ZX14Rninja、W650、W800など計8台の新車を乗り継いで来た。中古車でもGPZ900R,とかGPZ1100とかとにかくKAWASAKIだらけ・・・。
生粋の・・・と言うワケではないが概ねKAWASAKIファンである。
YAMAHAのTDM850とかMT‐01など少し浮気をしてもだいたいKAWASAKIに戻る。
これも不思議だ。
このメーカー特有の男っぽく荒々しい手応え・・・みたいなモノが筆者を魅了しているようだ。

中でもこのW800はオールラウンドにバイク乗りを楽しめる逸品である。
そのエンジントラブルというとやはり精神的にはショックである。
メーカーの対応には充分満足させられたものの再びそれにまたがることについてさらに用心深さの深度を高める必要があるようだ。
何しろエンジンの急停止は所謂エンジンロックを起こす可能性も無きにしも非ず、それが生じた時には転倒やそれにつづく大事故も覚悟しなければならないからだ。
少なくとも今後はエンジンをバカみたいにブン回して走るということは止めるであろうと思われる。

クルマのエンジントラブルはただ止まるだけであるからその被害はそれほど大きいものではないように思える。
そういう感覚で例えば飛行機などは大変なことになる。
エンジンが「急に止まる」ということがたいがい即墜落大破、乗客乗務員全員死亡・・・と言う事態に至るからだ。
これは宇宙に発射されるロケットも然りで、オートバイも時にはそれに近い結末に至る可能性があると知ったことは或る意味大きな安全上の知識の獲得であったのだと思える。

我が愛車KAWASAKI W800が、とても良いタイミングで割と静かにその心臓(エンジン)の鼓動を止めてくれたことはかえすがえすもありがたいことなのである。
以前にも度々記して来たことであるが、クルマのエンジンにしろその突然の停止が乗り手の生命を強く脅かす状況がある。
それは広大な砂漠のど真ん中とか、人跡未踏のジャングルとか未開の原野とか、とにかくエンジンの故障というものが乗員の死をもたらす環境である場合だ。
それは即死ではないものの静かで長い苦しみの後に生じさせるものであると想像される。
その為できるだけ故障しないクルマに乗る必要があるので世界中そのような過酷な環境を持つ地域や場所では殆んど日本車、それもトヨタのランドクルーザーが使用されている。
それは故障しない、少ない、修理しやすいという信頼性に他を圧倒するものがあるので、例えば世界中で高級車とされるベンツ、BMWは勿論のことその他の外国の高級車は勿論所謂「外車」をそれらの危険地帯で見かけることは殆ど絶無である。
ランドクルーザーの一人舞台となっている。

筆者は意味不明なクルマの故障など大嫌いであるので、やはり出来るだけメンテナンスフリーで故障の少ないトヨタ車に乗っている。
2番目に購入したトヨタセリカ1600STというクルマは古びて廃車になるまでどんなに荒っぽく乗りまわしても一度も故障というものをしたことが無かった。
40年前の話である。
そのクルマは10年以上「病」知らずで他力的「臨終」つまり廃車まで生きつづけた。
・・・だからトヨタ車に対する信頼は筆者にとって揺るぎの無いもので、見かけよりはるかに故障の多いドイツの高級車など見たくもないほど懲り懲りなのである。
エンジントラブルという面で上記のクルマにはほとほと苦労をした。

しかしトヨタがル・マンで勝てないのは何故なんだろう。

ありがとうございました
M田朋玖



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