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■ 朝食抜き健康法 | 2017. 9.30 |
朝食抜き開運法ともいうのもある。 「朝ごはんをキチンと食べましょう」というのが世間一般のトレンドであり、学校教育の方針であり、国民的コンセンサスを得た健康な生活の第一義的な方法と長い間考えられてきた。 現在でもそれは変わりないであろう。 マスコミでも相変わらず医学者とか栄養学者とかが「科学的」データを持ち出して朝食を抜くことの害を繰り返し述べ立てているので、多くのそのことを経験し、研究し、実感したことのない人々を洗脳している・・・。 結果、俄かには信じられないと思う方の方が圧倒的に多数派と考えられる。 筆者の母親は食育について幼児期からかなり厳しい人で、野菜を口の中に捻じ込んだりするいくらか乱暴な人であったが、お陰で健康な食習慣と肉体を得られたので今ではそのことをとても感謝している。 その母がどこかで調べてきて家族に披露したのが表題の方法である。母は当時では珍しく食べ物を残すことを少しも嫌がらず、健康を害するよりマシと考える人であった。 筆者自身もたまさか得られた3人の子の母親、即ち配偶者もそのことに殆んど同意見で、食育については相当健康的な考えで育てて来てくれたお陰で彼らの心身の健康上の問題で悩んだことは無い。 ありがたいことである。 以前も書いたと思うのであるが、伝統的なインド医学アーユルヴェーダでは朝(午前中)は排泄の時で水分以外口にしないことが勧められてきた。 まずは何も食べないでスッカリ出してしまいましょう・・・というワケである。 アーユルヴェーダでは昼食を最も重視する。 1日に1回の食事であるなら昼食が最適というのだ。 それは食欲を制限(コントロール)しやすいという理由による。 それが夕食、夜食であると食欲のコンロトールが難しくなり過食に傾きやすくなるということらしい。 これは試してみられると分かるが、特に夜食などは満腹中枢が鈍くなるようで甘い物も含め食欲を制限できず色々と食べたくなるようである。 また昼にはお酒もすぐ酔ってしまってあまり量が入らない。 ついでに眠くなる、だるくなるということが起こる。 これが夜の飲酒だとあまり酔わずダラダラと長丁場で飲んでしまうということがままあるようである。 ・・・ということで飲むのも食べるのも最も抑制の効いた昼が最も適切な時間帯であるということが分かる。 夜食べると太るという定説があるがそんなことはないというのが筆者の実体験だ。 少しくらい夜に食べても朝の体重は殆んどの場合、就眠時より減少している。 眠る、寝ているからと言ってカロリー消費が減じることはないのだ。 脳は眠っている間もその活動性は殆んど起きている時と変わらず、最もブドウ糖(エネルギー)を消費する臓器であるし、眠ることそのものに体力を使うので、夜食べないということがこと体重減少に益するということはない。 多くの人の頭の中で起きて活動していないからエネルギー消費は減少するという考えがあるのであろう。 筆者の場合、1日1食が基本で小腹が空いた時に夜食を摂ることがあるが、朝の体重は決して増えているということはない。 意外に必ず体重増加を来す食事というのがあるが、それは外食というものである。 特に美味しい料理とされる懐石料理などご飯は80g〜100gしか出て来ないし、肉や魚など蛋白質が中心であるので不思議である。 その他一品料理でも脂肪と蛋白質、おいしい味付けには体重を増やすチカラを秘めているようである。 営業関係の仕事、多くの企業の社長さんはその仕事の性質上会食と称する外食が連夜のように続く結果、体重増加、高脂血症、高血圧症、肝障害、糖尿病へと進展することが多いようである。 まさに職業病と言えるような不健康な飲食習慣の典型例と思えるが、中でも今の日本人の外食であると野菜不足が著しく明白であるので、このような職業の人々は朝食抜きだけでなく昼には野菜食のみにするか野菜ジュースと100g以下の炭水化物にしておくことが望ましい。 もしくは夜の懐石料理他、飲食を強い自制心を持ってキチンと控えることである。 実際はとても難しいが・・・。 朝を抜くと午前中の仕事は所謂「朝メシ前」になる。 つまり実際の意味どおり簡単になる、楽になる。 空腹の為に頭が冴えて、仕事や勉強がスピーディーに片づけやすくなる。 ただし昼食を満腹になるほど食べると台無しになって、午後からの仕事がキツくなることがある。 これはたとえ1日1食であっても腹八分目、できれば腹六分目の食事の量が望ましい。 飲食を慎むことがいかなる悪運、凶運をも撃退する唯一の妙案であるので、ここは心して実行されることをお勧めする。 そのひとつの取っ掛かりは、まず朝食抜きという方法である。 そうして段階的に昼食一回のみに食事の量と回数を自然に収束させることである。 すると自然に心身の健康が得られ、スタミナも生まれ、老化の進行も遅らせ経済的にも有益である。 昔エンゲル係数というのがあって、家計費における食費の割合をその家や個人の豊かさの指標としていた時期があったが再び人々の貧困化が生じている。 昨今、再びこのエンゲル係数を意識して生活をしていくことがどれだけ日常生活に益するかワカラナイ。 一般に貧しい、経済的に困窮している家庭の観察では一般の人より生活費における食費の割合が高い傾向にある。 戦前とか戦後すぐの多くの人々の貧困状態におけるエンゲル係数の増大ではなく、無知や食欲の野放しによるおいしい物の食べ過ぎによる現象で意図的なエンゲル係数の増加による自然的、結果的生活の困窮状態、運気の減衰ということが起こってくるようである。 先日テレビで観たが、日本でも世界でも超富裕層の飲食生活は意外なほど質素で慎ましいそうだ。 農作業とか土木作業もしくは漁業林業なと多くの肉体を労する仕事に従事している人ならもしかして、炭水化物3食も良いかも知れない。けれどもこれらの職業の人々にも糖尿病、高血圧は多い。人間には飢餓状態が健康的にできているのかも知れない。一説にはサーチュイン遺伝子なる物質が、あってこれが活性化すると強力な老化予防効果を発揮するそうである。この遺伝子は飢餓状態で血中濃度が増すそうだ。朝食抜きをプチ飢餓とみなすと考えるのであろうか。 ありがとうございました M田朋玖 |