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■ ファッショナブル | 2017. 8.30 |
世界のアパレルブランドのランキング見ると上位からZARA、H&M、ユニクロとなっている。 それぞれ2兆円、1兆円レベルなので大したものである。 お陰でユニクロの柳井さんも日本有数の資産家。 高額所得者で同じ日本人として誇らしく思う時もある。 このユニクロのスポーツウェアを着たテニス界の世界ランカー、ノヴァク・ジョコビッチも我が錦織圭も今年は絶不調でランキングを下げてしまった。 それぞれのブランドの魅力を見てみるとやはりZARAのトップはしばらく続くだろうと思う。 ファッションセンスが全然違う。 ユニクロより若干高めの値段設定ながら素材感、デザインなどとてもオシャレだ。 店に入るとつい買ってしまうというくらい魅力的な商品ラインナップだ。 H&Mは女性(レディースブランド)向けは充実しているがメンズはチョット寂しい。 価格の割に流行を追い過ぎていて、素材はともかくデザインに難があるように思える。 少なくともメンズファッションにおけるZARAの優位性は揺るぎがないように思える。 ユニクロもGUも頑張ってはいる。 丈夫で品質も良い。 けれども今ひとつセンスが無い。 社長の柳井さんも一見してダサいおじさんだ。 とてもアパレルの社長とは思えない。 ZARA、H&Mを抜くには良いデザイナー発掘するか大金をはたいて引き抜くしかないだろう。 テニスの広告も良いけれどスポーツウェアとしてもユニクロは今のところカッコ良くはない。 錦織もジョコビッチももう少しオシャレなテニスウェアじゃないと可哀想だ。 筆者の医院の隣には「しまむら」がある。 何と世界ランキング10位だ。 田舎のオシャレそのものだが昔は掘り出し物があった。 今は無い。 北関東、埼玉県が本社らしいが、さもありなんという呈である。 ダサいという意味だ。 昔はもうチョット面白かった。 こちらも良いデザイナーの出現が望まれる。 アパレルは何と言ってもその商品力の要は素材とデザインと思える。 ユニクロはしばらく色に凝った時期があったが、これは少しの間はうまく行ったようだ。 美しいカラフルな色でTシャツやパンツを選べるのは楽しい。 けれども飽きられるのも早かった。 いずれにしてもZARAのオシャレ感覚は素晴らしい。 欲しいと思える商品がズラ〜ッと並ぶ。 「買わない」のに少しの意志がいる。 このくらいの商品力があればユニクロも一気に世界一だろう。 何せ店の数は少なくとも日本では圧倒的なのだから・・・。 対アジア戦略も苦労しているらしいが健闘を祈りたい。 とは言え個人的には日常的に着ている服は殆んどユニクロだ。 いつの間にかそうなった。 店が近所にあるというのも見逃せない。 バーゲンだとつい買ってしまう。 ユニクロのハーフパンツにTシャツ、白いシューズ、腕時計はGショック、クルマはレクサス、バイクはカワサキ、中身も外見も全てメイドインジャパンだ。正確には違う。ブランドインジャパンだ。ユニクロは殆ど中国製だ。 ショッピングモールに行って他のアパレルブランドを見て回ってもユニクロ、ZARAからすると高く感じる。 結果、何も買わない。 今どきの日本で服なんか一生買わないでも生きていける。 この年だから一生分の服は既に持っている・・・安物だけど・・・。 だから週末にイオンとかのショッピングモールに行って混雑しているのを見ていると、みんなゴミを買いに来ているのではないか・・・という思いがする。 ましてや高価な、所謂ブランド物を見るとゴミ以下に感じる。 コストとパフォーマンスがあまりにもズレているからだ。 しかしながらスペインが本社らしい世界一のアパレルブランドのショップが鹿児島にも熊本にもあるというのはその中間に位置する人吉市に住んでいると有難い。 ユニクロにいたっては市内にも隣町にもある。 有難いことだ。 高い服というのは基本的に嫌いなので同じようにクルマも今所有しているレクサスの値段だけが気に入らない。 クラウンの一番安いグレードくらいの値段で今のクルマのパフォーマンスがあれば良いのにといつも思う。 買替する気が起きるからだ。 クルマをひとつのファッションと捉えているのが「昔の人」であることの証のようにも感じる。 今の若い人はその機能性、即ちユーティリティーを一番に意識しているのでSUVとかワゴン車を好むようだ。 ハイエース(トヨタ)、エルグランド(ニッサン)、ボクシー(トヨタ)、セレナ(ニッサン)、ステップワゴン(ホンダ)が人気だとか。 今は世界中見回して人々の着ている服がキタナクなった感がある。 汚いアースカラーのTシャツ、ビンテージだかなんだか知らないがボロボロのジーンズ、どうでも良いブランドのスニーカー、日本人の若者の鉄カブトのような奇妙な髪型、キテレツな色とデザインの服・・・ファッション感覚がギザギザと刻まれていく感じだ。 だからテレビは見ない。 その点、制服は良い。ナース服、医者の白衣、事務服、建設会社の作業服、キャビンアテンダント、メイド、ホテルマン、あらゆる制服は美的に優れている。 特に軍服の礼装はカッコイイ。 紺かカーキか黒か白、その統一感がタマラナク美しいと感じる。 ユニクロの業績の良さも世界制覇は叶わぬともその「おそろい感」即ち同じデザインの商品を、色を分けて安価に売っているというのが強みなのかも知れない。 整然と整理整頓されて並んでいると美しく見えるものである。 これはZARAにも言えることで、バラバラ感で売っているのが「しまむら」かも知れない。 このブランドは明らかに日本かアジアの田舎向けだ。 田舎のファッションにもそれはそれで味があるものである。 上下のジャージにサンダルとか豹柄とか、スキンヘッドに肥満体とかもナカナカ味わい深いものである。 その他、短すぎる革のスカートとか胸にブラ下がる大きいペンダントとか肩や背中に入れたタトゥーとか刺繍入りのジャンパーとか全く統一感のないファッションとかとにかく悪趣味と言われるファッションのすべてもよくよく見ると、それなりにファッショナブルなのである・・・と最近気がついた。 ありがとうございました M田朋玖 |