コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 70kg2017. 8.29

平成29年の今年は8月15日のお盆に予定されていた毎年恒例の花火大会が雨のため8月25日に延期されて行われた。
平日の金曜日のせいか午後7時30分に始まった花火の打ち上げも観客、群衆がパラパラで街の賑わいが今ひとつだ。
少なくとも予定どおりの期日で実行された去年の花火大会よりも少しだけ寂しい趣きが漂っている。

薄青色の夏の夜空に次々と放たれる花火の種は空中で炸裂しパーンとかドンとかの破裂音を発しながらその中心から一瞬の光線を飛び散らせ、円盤状の花輪を描いた後に幾分悲し気に火花の残渣をハラハラと川面に向かってはかなげに降り落としていた。

大昔、それは夏ののどかな風物詩で時間も2時間以上かけてゆっくりと一発一発打ち上がり、街路には金魚すくいや綿アメ、焼きイカ、タコ焼き、小さな安物の玩具などが並べられた露店が立ち並び、浴衣姿の男女や子供がひしめくように行き交っていたが、今は普段どおりの日常に交通止めのコーンパイプと警察官を中心に警備係の市の職員と思しき人々が簡単な柵を守っているだけである。

街の規模にしてはいくらか不相応に豪華絢爛、美しい打ち上げ花火の競演もギャラリーが少ないと益々逆に寂し気だ。
観客の少ない激しいコンサートみたいだ。
音も情景も病院の待合室にあるただの癒やしの為のBGMか大画面に映し出される自然の映像程度の関心しか得ていないように見える。
気のせいかも知れない。

本題に入る。
減量した体重は70kgのまま固定しているようで少しくらいの食事やアルコールの変動も影響を受けないようだ。
とにかく朝の起きがけの体重は入眠前とか日中のソレより減っているようで、睡眠中に体重減少が起こるという説は本当らしい。
少しくらい歩いても体重はチットモ減少しないので眠っているのが一番良いかも知れない。
1日1食と長時間睡眠。
これが減量生活の個人的なベーシックメソッドだ。
確かに痩せると筋肉も落ちる。
それで重い大型バイクを操るのがシンドクなって手放したとも思えるが、肥満していた時より気分も体調も良好なので今の体重にはかなり満足している。
顔つきもシャープになって頭髪の薄毛も幾分おさまったようにも思える。
後、理由のない歯痛が消失したのが良かった。
歯肉も肥えていたのかと考えると、人間の肉体というものもデリケートに出来ているようでさまざまな心身の不調が治まってしまって有難い。

減量はともかく「食事が人生を変える」という昔の人の定説が証明されたようで色々な悩み事、懸念、心配事までその体調の良い経過と共に次々と消失している。
かえすがえすも有難いことだ。

毎年の花火大会を過ぎた頃はいつも気分が最悪で、常にある憂鬱で重苦しいアタマがずい分と軽い。
少なくとも心が平穏で静かだ。
今は殆んど菜食主義に近く、結局は原則的に肉を食べない、甘いものも食べない、野菜をいっぱい食べる方が心身の調子に益するようで、仕事中の頭の冴え感もマズマズであるので以前のように「仕事を楽しむ」という状態が嬉しい。

筋力の衰えで大型のバイクに乗れなくなったのは悲しいが、或る種のバイク乗りについての熱狂が醒めた感じで、悪い感触ではない。
・・・かと言ってバイク乗りを「引退」したのかというとそういうワケではなく次はどんなバイクを購入して乗ろうかなあ・・・などとネットや雑誌を眺めながら物色して楽しんでいる。

それにしてもKAWASAKI ZX14Rというオートバイにはとてもお世話になった。
初めてまたがってエンジンをかけ、高速を飛ばした時の感激は忘れられない。
素晴らしい加速感、音、走行安定性、軽さ・・・当時それは筆者にとって殆んど完璧なバイクであったけれども寄る年波には勝てなくなったせいか、どうしても「重い」。
その重量に勝てなくなった・・・というのが本音である。
ツーリングの時の取り回しに溜め息が出るほど疲れる。
いったん走り出せば何ともないが市街地の走行や休憩時、再始動に骨が折れる。

それで同じKAWASAKIのW800というやや小ぶりのバイクを買い足したのであるが、これはとても軽くて取り回しが夢のように軽い。
その割にはリッターバイク(1000cc以上のオートバイ)を悠々と追い抜いて行くことのできるパワーを秘めている・・・のでやはり筆者にとっては万能バイクなのである。
その気になればどんな遠くにでも行けるハイパワー、普通のクルマやバイクなら悠然と追い越しのできる加速力を持っている。
ただバイク仲間に言わせると体格に合っていない小ささとライディングポジションの関係で「乗っているスタイル」がかなり見劣りするようである。
これは仕方ないあるネ。
もっと適当なバイクがある筈だと近頃は暇になるとバイク雑誌を時々眺めている。
恐らく14R以上のバイクは見つからないと思うが、何となく楽でもう少し小型で排気量も1000cc丁度くらいの小粋なオートバイを探している。
この状態も楽しみと言えば楽しみである。

色々なことが変化するので減量を達成することの恩恵と弱点が自覚できて面白い。
痩せると多少男として貧弱になった感じは否めない。
けれども益の方がはるかに大きいのでもう元の体重に戻る気にはなれない。
・・・で、結果的に現在の体重を維持しているのであるが正直に言うと“維持”というのはマチガイで、自然にしていて何の努力もせずに朝起床時の体重は70kg丁度。
不思議なことにチョット食べ過ぎてもカラダの方が勝手に自動的に自己調整してくれているようで、人間の肉体も自然界の野生の動物のように“恒常性”を保とうとして体重を一定に保たせるような働きがあるようである。

逆に言うとこの理屈でいったん体重が増加してしまった人もこの法則が適合され、ナカナカ減量が進まない・・・という事態になっているのだ。

であるので減量も体重増加も「本気」で取り組まなければ絶対に結果は出ないようだ。
繰り返しになるが減量は実に簡単である。
「食べないこと」「よく眠ること」。
1日3回食べて痩せたほうが良いとか色々なダイエット食、ダイエット法というのは基本的に効果はない。
我慢とか忍耐が「痩せた」という結果の為には殆んど絶対的に必要である。
要はその我慢や忍耐をいかに楽しむか、しのぐかにかかっているが、まず空腹感というのを好きになることだ。
楽しむことだ。
「飢餓が健康寿命を延ばす」とか「蛋白質や炭水化物を減らすことが体にやさしい」という正しい知識を得て、安心して心康らかに取り組みことだ。
心地良い長めの睡眠も体重を減らすチカラがあるので、夜更かしとか早朝の運動とかはやめておいた方が良いようだ。

ありがとうございました
M田朋玖


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