コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 格差是正2017. 8.26

超富裕層の蓄財額は今や天文学的数字に上っている一方で、貧困層は増加し中間層の所得は伸び悩んでいる。
あらゆる経済活動、消費行動の中心はやはり中間層であるらしく、彼らの恩恵を強力に受けているにも関わらず富裕層や行政府の中間層、貧困層への援助というか富の還元ということは殆ど行われていないようだ。

一般の予想に反して超富裕層の人々はあまり浪費しないらしい。俄には信じられないが。
特に蓄財をしようと意図していなくても自然に富が膨らんでいくワケであるけれど、その富は贅沢や浪費、消費に向かわず投資へと向かうそうだ。
結果、その富はさらに増大する。
貧しい人はお金を使いたがり、富める人はお金を貯めたがる・・・。

・・・というワケではないかも知れないが人間の性向として結果的にそうなっているようだ。
貧困層はお金を使いたくても使えず、中間層は習慣的に適当な消費行動をするようであるが、収入所得が伸び悩んでいる昨今、財布の紐も固くなる一方だ。

かくして「景気の悪さ」という現象が世界中で起こっているようだ。
益々貧富の差が広がる。
景気が悪化すると税収が減る。
税収が減ると政府は財政を引き締める。
現実的には社会保障の削減、公共投資を差し控える・・・という結果になり、さらに失業率は高まり貧困層も増加し貧困層の人々の生活もさらに不安定になる・・・という負のスパイラルが生じている・・・というのが現代の世界、かつて先進国と呼ばれた欧米や日本の経済状況のありさまであると思える。
いずれにしても世界経済は地球規模の気候変動と同様に予測不能で不安定に見える。

グローバル化が進展し「国家」というものの機能が失われ、一部の超巨大企業、一部の超富裕層の為の「道具」に堕しているのではないかという印象がある。
そうしてさらに国家の機能として税金を徴収してそれを広く遍く分配をするという大切な働きがある・・・所謂「富の再分配」という行政府の役割を最近では怠っているように見える。

国家というものが一部の人々の利益の為に存在しているのではないか・・・という危惧を経済共同体、たとえばEU(欧州連合)・NAFTA(北米自由貿易協定)・ASEAN(東南アジア諸国連合)などは国家国民の為というより、どちらかというと巨大な国際企業に益する組織体制度であるように思える。

関税の問題、即ち物流や情報通信だけなら或る意味妥当かも知れないが、労働力など人的な移動の自由化などは大問題ではないかと思えるのだ。
以前このコラムでも述したことがあるがEUの移民問題は労働力不足を懸念する工業製品など製造業の隆盛しているドイツに限って有利であり、ヨーロッパの中でもEUの恩恵をこうむっている唯一の国であるらしい。
これらの状況と似た現象が起きているのがアメリカだ。
それでこれを見直しますと公言し大統領選に臨み勝利したのが現米国第45代大統領ドナルド・トランプ氏だ。
白人労働者、かつての中間層を守ろうという意思表明を明確にしたのである。
それで当選した。

ビルダーバーグ会議というのがある。
今後の国際情勢を決める為の会議で世界中の主だった国家元首、大銀行家、テレビキャスター、国際企業のトップ、ヨーロッパの王室が名前を連ねる。
かつてクリントン大統領はこの会議に呼ばれて大統領就任を約束されたらしい。
ちなみにドイツの首相・メルケル氏は10数年前からこの会議のメンバーだ。国際会議の会談中、恒例の握手を、マスコミの前で公然とトランプ大統領に「拒否」られた女性である。

どういうワケか日本の皇室とか首相はこの会議には入れない。
白人でないからだ。
その下部組織、日米欧三極委員会(TLC)という会議には属しているようだ。

この会議の目的はただひとつ、自分たちの利益を守ることだ。
その為に主要な国家の運営を操るのだ。
その元首さえも選出して・・・。
昨年(2016年)の米国大統領選ではアテが大きくハズレてトランプ氏が勝利した為にしばらく混乱がつづいたが、少しずつ「脅し」が効果を現したためかトランプ氏の言動も彼ら(ビルダーバーグ会議のメンバーたち)の思惑に沿うようになってきているようだ。

最近のテレビで観るトランプ大統領の表情がオドオドしているのはこの為だ。
かなり「彼ら」の脅しが効果を現しているようだ。
どんな脅しか不明だが「生命を狙われている・・・」、本人か家族かの・・・安全についての脅威に違いない。
多分そうだ。

話を戻すが一般民衆には何の力もないので・・・特にマスコミの話を鵜呑みにしている。
何の情報知識も積極的に得ようとしない人々は見事に騙されて・・・というより仕方なく「彼ら」に操られて自覚のない奴隷化をしているのである。
奴隷化の手法というのは先述したので割愛する。

ハリウッドのSF映画には時々それらのカラクリについてメッセージ性を込めた人類の将来像を描いた作品がある。
これらは近未来のイメージを一般庶民に刷り込んで「奴隷化」というものが極自然な現象であると思わせる為の策略ではないかと考えている。
とりあえず急に起こして驚かせるよりは馴染ませておこう・・・というワケである。

結論的に述べるならば、世界中に起こっている格差是正の妙薬は国家というものをとりあえず国民の元に返し富の再分配、即ち思いきった累進課税の復活だ。
超富裕層と中間層の税率が殆んど一緒というアメリカの税制はハッキリ言って異常である。明らかで極限的な富の偏在は地球規模のルール違反だ、不道徳だ、不公平というか非倫理的である。富、即ち地球資源は公平に分配するべきだ。
かつて行き過ぎた累進課税は勤労意欲を削ぐ、夢を奪う・・・と言われていたが現在の税制はそういうレベルではない。
それとタックスヘブンという国の取り締まりだ。
国際的に一律というのが良いだろう。
・・・とは言え現時点で世界中に広がっている強欲資本主義、金融制度、拝金主義の流れを誰も止めることができず、それでさえ彼ら(ビルダーバーグ会議のメンバー)の計画の一部かも知れない。
戦争、国家転覆、内戦、宗教対立、資源獲得争い、ナショナリズム、テロリズムなどなど国際的な大事件というものが全てその会議の創り出した物語に過ぎないと思える。
何しろマスコミとそれらの流すメッセージ、映像というものを全て握っているのだから・・・。
上記の内容が筆者の単なる妄想であることを祈りたい。

追記
民主主義という制度が、殆んど国々で信望され、最上の社会や政治の仕組みと、無意識に何の疑いもなく信じている人々が多いように見受けるが、今の中国の驚異的経済的興隆や独裁国家の破綻後に生じた国々に起こっている内戦と混乱を思うに、この制度には大きな弱点が、あるように思える。
それは国民全体、風土文化などにある一定の教育レベルとか倫理感や統一感などが、前提条件として必要ではないかと思うのだ。

中国や旧ソ連、旧ユーゴスラビアなどの多民族国家で人口の多い国では、先述した条件が満たされないので、一党独裁という変わった制度を持つ中国だけが、大昔からあるエリート制度を上手く活用して、一見大国並みに経済力を付けているように見える。
筆者の感覚では、一部アタマのやたらに良い人々に悪用されている政治習慣の最大のものが、この民主主義ではないかと感じられる。つまり格差社会に一役買っていると思えて仕方がないのだ。
ありがとうございました
M田朋玖



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